石見銀山、逆転決定の裏側
日本政府や地元は「世界遺産への登録は極めて厳しい」と判断したが、 ユネスコ政府代表部は、委員会構成国の大使や専門家に、勧告に反論す る110ページにわたる英文の「補足情報」を送るなどして、石見銀山の 特徴である「山を崩したり森林を伐採したりせず、狭い坑道を掘り進ん で採掘するという、環境に配慮した生産方式」を積極的に紹介し、巻き 返しのための外交活動を展開した。その結果、「21世紀が必要してい る環境への配慮」がすでにこの場所で行われていたことが委員の反響を 呼び、6月28日、世界遺産委員会の審議により、世界遺産(文化遺産) としての登録が満場一致で正式に決定された。
といういきさつとのこと。